薬剤師

【北海道編】派遣薬剤師のメリット・デメリット【体験談】

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薬剤師は時給が良いと言われる北海道。私は3ヶ月間、北海道で派遣薬剤師として働いていました。

自身の体験やMR・看護師の友人と話した中で、働く中で感じたこと・注意すべき点について、メリット・デメリットをまとめました。

今後北海道で働きたい・給料アップしたい薬剤師の方は参考にしてみてください。

ここでは、派遣薬剤師の北海道で働き方についてのメリット・デメリットについて記載しています。

派遣薬剤師としてのメリット・デメリットについては以下リンクを参考にしてください。

【体験談】派遣薬剤師の4つのメリット【リアルです】

【体験談】派遣薬剤師の5つのデメリット【僻地・多忙など】

 

北海道を選んだ理由

「北海道勤務の薬剤師は時給が高いらしい」そんな噂をきいたことはありませんか?

北海道は面積が広いため、薬剤師の人数が足りているとは言えない地域です。そのため、北海道で働く薬剤師には「僻地手当」が付く場合が多く、手当目的で北海道勤務を選択される方の話も聞いたことがあります。

私は大学生の頃に、北海道よさこいに参加したことがあります。

その時に出会った北海道の学生の優しさ、居心地の良さが本当に素敵で印象に残っていたので、派遣薬剤師になって働く場所を選べるとなった時に「北海道にも住んでみたい」と思い、北海道での勤務を選びました。

かといって長く住むのは初めてなので、県庁所在地の札幌市を希望。しかし札幌市は北海道大学薬学部もあり、薬剤師の数が足りているとのことでした。

そこで、「いつか行ってみたい」と興味のあった、日本3大夜景の1つとして有名な函館市を希望。勤務させてもらうこととなりました。

北海道で働くメリット

ここでは以下5つのメリットを紹介します。

・冬場は高時給

・夏場が涼しい

・道民の人柄の良さ

・賃貸マンションの部屋が広い

・雄大な自然がある、海鮮が美味しい!

冬場は高時給

北海道は土地が広く、薬局の数に対して薬剤師の人数がたりていません。

冬場は特に患者数も増えるため、北海道で冬場に働きに来る方には全国的にみても高時給を支給する場合や、希望する住宅を手配してくれる可能性があります。

そのため、留学などの目的があり、短期間で稼ぎを増やしたい方にとっては魅力的な選択肢の一つと言えます。

例えば、私が働いていた薬局では、私の前の派遣薬剤師さんが温泉ソムリエの資格を持っており、冬場は薬局近くの温泉宿に滞在していたそうです(派遣薬剤師は基本的に住宅手当がつきます)・・なんと羨ましい。

ただ、このように多数の好条件条件が出る方は以下の特徴があります。

薬剤師の経験年数が多く、経験値が高い

派遣薬剤師としても信頼があり、派遣会社が安心して送り出せている

半年以上定住して働く

という方ではないと難しく、誰にでもこんなに高待遇というわけではないのでは、と思います。

夏場は涼しくて快適

北海道の夏場はとても快適です。

今日本は異常気象なのか?と思うほど、夏場は暑く冬場は寒いですよね。

私は函館にて7.8.9月の3ヶ月働いていましたが、気温は以下のようにとても快適でした。

函館の気温 7月 8月 9月
最高気温 24℃ 26℃ 23℃
最低気温 17℃ 18℃ 13℃

実際、暑さを感じてクーラーをつけたのは、3ヶ月のうち2日間しかありませんでした。

1階に住んでいたので窓を開けられなかったのですが、窓を開けれていたらクーラーもつけなかったんじゃないかな?と思います。

都会や本島の夏では考えられませんよね・・

道民の人柄がいい

同じ職場で働く社員さんや、患者さんが短気で怒りやすい人ばかりだと、毎日とてもしんどいですよね。

北海道の方は、本当に優しくておおらかで、一緒にいて心地よく過ごせる方ばかりでした。

開拓や移住の歴史、雄大な自然に囲まれているからか、他県から来た人にも寛容で、世間体にとらわれたり周りの目を機にする人も少ないように感じました。

私は函館にて3店舗の薬局を回っていたのですが、ある店舗の薬局長は留学やワーキングホリデーをとても応援してくれていて、色んな場所に行って写真を見せてね、とinstagram友達になってくれました。

色々な土地を回る派遣薬剤師にとって、その働き方に寛容な方が多い北海道は、とても働きやすい場所なのでオススメです。

賃貸マンションの部屋が広い

私が働き始めた頃、ちょうどレオパレスに不備があり、マンションが変更になりました。

その際あてがわれたマンションが、

・お風呂に自動湯沸かし機能あり

・洋室2部屋、リビングダイニングキッチンつき

・インターホン付き

のまさかの2LDKでした・・

ラッキーが重なったとはいえ、広すぎて本当に快適でした。

北海道は土地が広大であり、それに伴って広く快適なマンションが多いのではと考えます。

派遣薬剤師は基本的に住居として、家具家電付きのレオパレスがあてがわれますが、住宅補助ではなく家賃補助を選択して、自身で家を借りて探すことも、案件によっては可能な場合があります。

その際は、家賃補助からはみ出る部分は自費になりますが、希望する場合は一度派遣会社に相談して確認するといいでしょう。

雄大な自然がある、海鮮が美味しい!

北海道は本当に広く、沢山の雄大な自然があります。

また、函館は港町で、スーパーにも沢山の美味しい海鮮が売ってあり、朝市の海鮮丼などでも安く美味しいグルメが楽しめます。

私は通勤する際に牧場の横を通って牛を見たり、山と湖にかかる夕日を横目に家に帰ったりしていました。

目まぐるしく働いていると、朝早く出勤して夜帰る頃は真っ暗で景色なんて気にしていられない方も多いと思います。

いつでもふとした時に自然や美味しいグルメを感じられると、仕事にもメリハリがついて働いて生きて行きやすいんだなと感じました。

北海道で働くデメリット

ここでは以下3つのデメリットを紹介します。

・冬が寒い、雪かき、車の使用についても慣れがいる

・車の運転に注意

・通勤時間が長い場合がある

順に詳しく述べていきます。

冬が寒い

北海道の冬は寒いです。

函館は北海道の中でも南の方なのですが、他の地域と比べるとこのようになります。

【1月の気温】

  函館 札幌 旭川 釧路
最高気温 0.62 -0.6 -3.5 -0.6
最低気温 -0.7 -7.0 -12.3 -10.4

 

最高気温でも寒くて死にそうです。

また、今まで経験したことのない雪かきや車の整備についても対策をしておく必要があります。

札幌や函館、旭川など大きい都市では除雪車が道路を通れるようにしてくれますが、マンション近くの狭い道などは自分で管理する必要がある場合もあるので注意してください。

車の運転に注意

夏場はスピード違反、冬場は運転時の視界の悪さに注意です。

まず夏場についてですが、スピード違反に注意、なんて当たり前のことのように思いますよね。

しかし、北海道の道路は他の地域と違って直線で見通しのいい道路が多く、ついついスピードが出すぎてしまいます。

また、そのような道路で制限速度が40キロ(冬場を基準に考えているため)、なんて場合もあるので、ルールを守って運転しましょう。

夏場は覆面パトカーも多いので油断せず運転することを忘れないように注意です。

冬場については、視界が悪く慣れないと運転しづらいので、車間距離を十分にとって、スピードを落として安全に運転するよう心がけてください。

タイヤは必ず4WD&スタッドレスタイヤにする、道路上の印が見えない場合は、標識の屋根付きポール・停止線などを確認するなどしましょう。

除雪作業により、道路の左右に1m近く雪が積み重なるので、影から子供や人間が出てこないかも注意して運転しましょう。

通勤時間が長い場合がある

北海道はとても広く、人が足りない薬局はやはり辺鄙な場所が多いです。

そして、辺鄙な場所にはマンションなど住める場所があまりありません。

例えば、私は無料高速道路を使用して1時間かけて薬局に通っていました。

夏場で期間も短かったので気分転換に景色を楽しめましたが、冬に無料高速道路で100キロ近く出して毎日通勤することが怖くなり、冬の更新をすることができませんでした。

派遣先の職場を提示してもらう際に、住居と薬局の住所を教えてもらえるので、通勤携帯や通勤時間などをあらかじめ考慮して考えるようにしましょう。

もし都市部で、車通勤なくても通える案件があれば、冬の時期はそちらの方が安全に過ごせる、働けるかと思います。

まとめ

北海道での派遣薬剤師では、雄大な自然に囲まれてしっかりお金を稼ぐことができるので、以上のメリット・デメリットを踏まえて考慮してもらえたらと思います。

様々なメリットがありますが、やはり冬は寒いので、しっかり対策をして北海道を楽しんでもらえたらと思います!

他の地域での派遣薬剤師の体験に関しては、こちらを参考にしてください

【沖縄編】派遣薬剤師のメリット・デメリット【体験談】