私は新卒で入った職場を、左顔面神経麻痺になった事で退職しました。
経験がある方はわかるかと思いますが、
原因やいつ治るのかという情報は、すぐに知ることはできません。
症状が診断されてから、同じ女性で顔面神経麻痺になった人の体験記事がないかネット上で調べました。
しかし当時、20代女性の顔面麻痺になった体験記などはなく、ネットを漁って見つけられたのは、こんな女性芸能人がなったことあります!みたいなゴシップ記事ばかり。
やっぱり女性だと話しにくいし、言うのも聞かれるのもしんどいです。
なので、もし私のようにいま悩んでいる人に向けて、1つの参考例として
私はこんな風に麻痺になって、こんな風に治ったよ〜っていうのを残しておきます。
この記事は「こう過ごしたら治るよ」という明確なものではありませんが、
医師に動くまで半年〜1年かかるといわれていた麻痺が、3ヶ月で良くなった1つの例として、過ごし方の参考にしていただければと思いブログ記事にしました。
ちなみに、今は自分の中で「もう随分治ったな!あんまり気にならないな」と思うまで症状回復し、しっかり振り返れるほどになっています。
Contents
顔面神経麻痺ってどんな病気?
顔には「顔面表情筋」といい、目を閉じたり口を開くための筋肉が約20種類存在しています。
顔面表情筋を動かすために「顔面神経(第7脳神経)」が顔中に張り巡らされており、顔面表情筋を動かすことで、瞬きや笑顔、口を開けるという行為ができるようになります。
顔面神経麻痺とは、突然この顔面神経が麻痺して顔面表情筋が垂れ下がり、表情がつくれなくなる病気です。
担当してくれた医師によると、役者さんなどでもなる人が多いとのこと。
自分の気持ちと違う感情を出すことがストレスに繋がりやすいそうです。
私の友人の看護師さんや会社員の方でも、軽症の麻痺になったことがある方がちらほらいて、当時の話をして励ましてくれました。
このように、まれな病気ではありませんが、軽症〜重症と人によって程度は異なります。(私の場合は中程度と診断されました)
また、自身の麻痺の程度がどの程度なのかは、症状が良くなってからでないとわからないため、いつまで症状が続くのか不安になる方も多いかと思います。
顔面神経麻痺は早期治療が必要な病気です。麻痺の症状がでたら十分に休息をとり、症状改善を第一に考えて過ごしましょう。
顔面神経麻痺の種類と原因
顔面神経麻痺は、大きく分けると中枢性麻痺(10%)と末梢性麻痺(90%)に分類されます。
ここではその2種類に分けて、麻痺の症状がおこる原因をお伝えします。
中枢性麻痺
「中枢性」とは、神経系において脳や脊髄に関連することを指しています。
中枢性顔面神経麻痺の原因として最も多いのは脳梗塞で、一般的には舌の麻痺も同時に起こります。
重篤な脳疾患(出血・腫瘍)の1症状として扱われており、麻痺を治療するというより、元となる病気を改善する方向での治療が行われます。
もし脳卒中が原因であれば、頭痛・意識障害・手足のしびれ、麻痺などの症状もでます。
このような症状が合併している場合は早期治療が最重要なので、救急車を利用して救急科または脳神経外科を受診することをおすすめします。
一般社団法人 日本頭蓋骨顔面外科学会:顔面神経麻痺
末梢性麻痺
末梢とは、物の末端という意味。「中枢性」と違い、脳や心臓以外の部分となります。
顔面神経麻痺の主な症状
顔面神経麻痺が起こる際、主な症状として以下のものが挙げられます。
- 味覚障害
- 涙や唾液の分泌低下
- 聴覚障害
顔面神経が通る場所には、味覚を伝える神経・涙や唾液の分泌を調整する神経・鼓膜を反射させ、大きな音から耳を守る神経などが存在していることが原因となります。
私が実際に体験した症状5つについては、以下に記載しています。
現在なったばかりの方や進行中の方は「こんな症状が起こるかもしれない」という可能性があります。
事前に知り、何か対策をしたり不安になりすぎないよう参考にしていただければと思います。
顔面神経麻痺の治療法
顔面麻痺初日【体験談】
顔面神経麻痺になる前々日、私は少し頭痛がして。
目が痛くて、あーあ、めばちこかなあ。メガネ似合わないからやだなあって呑気に思っていました。
他店舗の耳鼻科前の薬局にヘルプで入っていて、業務が終わる頃には疲労、頭痛でふらふら。車通勤してたのですが、頭が痛くで帰り道車停めて休み休みでないと帰れませんでした。
でも次の日は休みだし今日だけ頑張ろう。
明日沢山寝て、頭痛早く治して、明後日から仕事また頑張ろう。
そして麻痺になる前日、疲れからか私は10時間くらい爆睡しましたw
次の日11/10、左の顔が徐々に動かなくなり、硬直していきました。
本当に、突然の出来事でした。
朝起きた時は、『昨日めっちゃ寝たし顔むくんだな。』
『コンタクト入らない、やっぱりめばちこだろうな。』
そんな感じでメガネで職場行って、少し経って違和感に気がつきました。
一人暮らしだと職場に着くまで誰とも話さないので、あんまり顔の筋肉動かさないので余計に気がつきにくかったのかなと思います。
お昼休憩前から違和感を感じ、違和感に気がついて先輩薬剤師に相談。少し早めのお昼休憩をもらいましたが、お昼ごはんは口の左端からぽろぽろこぼれていきました。
『あれ?なんか左の顔が全然動かない』『え、うまく笑えない。なにこれ』
徐々に気づいて、鏡で顔を見て、『え・・・』と絶句。恐怖感に一気に飲み込まれました。
顔面神経麻痺になったら、すぐにして欲しい3つのこと
顔面神経麻痺は、初動が重要な病気になります。
なるべく早く病院へ行く
相談した女性の薬剤師の先輩が親身になってくれて、近くの耳鼻咽喉科を紹介してもらいました。
とりあえず5時頃まで働いて仕事は早抜けできる事になりました。
近くの診療所に行き、今の状況を説明し「左顔面神経麻痺と思われます」と言われましたが、詳しい検査をしないと確定できない、大きい病院でないと検査ができないとのことでした。
運悪く金曜日の夕方だったため、大きな病院は間に合わず月曜日まで持ち越し。
怖くて、びっくりして、沢山泣いたな
女医さんということもあり、すごく親身になってくださって、
目の前で文献沢山調べてくださって。ここなら沢山泣けるからね、と泣き止むまで別室にいさせてくれました。
それ以降他のクリニックや病院に行ったけど、ここの先生には本当に感謝しています。
・・・
ただ、私が診察を受けて顔の運動をして動かないことを診てもらっている間、女医さんの後ろに看護師さん達が集まっているのが見えて、顔を覗かれていることが本当に嫌でした。
見世物じゃないと言いたかったけど言えなくて、私はこれから出会うかもしれない患者さんにこういうことしないようにしたいなとぼんやり思っていました。
自分に合った病院を選ぶ
顔面神経麻痺になった際、脳梗塞や何か病気の既往がなく突然なった場合はまず耳鼻咽喉科で見てもらいましょう。
いきなり総合病院にかかると初診料が高かったり、急で予約できない場合もあるので、できるだけ早く近くの診療所かクリニックに行くといいでしょう。検査が必要な場合などは紹介状を書いてもらえるので、それを持参して総合病院などに行って検査を受けましょう。
ここで重要なことは、病院からの対応によってやっぱりしんどくなったりするので、自分に合うお医者さんや診療所に出会えるかどうかだと思います。
私の場合は総合病院の医師が若い男性の方で話にくい部分がありましたが、看護師さんがとても親身になって話を聞いてくれて伝えてくれ、とても感謝したことを覚えています。
反対に、目薬もらいに行った眼科のクリニックでは老年の男性医師で、あまりこっちを見ず「あー動いてる動いてる。普通ですけど。」という感じで適当に流されたな、と感じて不安になり、引越しついでに病院を変えました。
セカンドオピニオンといって、一つの病院にかかって不安な部分を感じたら、違う病院にもかかってみて治療を受けることは患者の自由です。
稀に、何十年もここで診てもらってるから、今更変えるのは申し訳ない、でも怖いから本当は変えたい、なんて話をする高齢の方もいます。
自分の体のことなので、納得出来るまで向き合える病院を探すことも、病気をしっかり治す手段の1つだと考えます。
自分に合うお医者さんと出会えることが、ストレス軽減につながると思います。
やっぱり、女性なら女性のお医者さんがいいと思います。
しっかり巡り会えますように。
しっかりとした休息をとる
顔面神経麻痺になってみて
次回は症状についてです。
また、こちらでは鬱にならないために私が行った行動も記載しています。
気分の浮き沈みは人によると思うので、参考程度にどうぞ